愛犬 柚子がお空へ旅立ちました。

8月3日の昼下がり、私と夫に見守られながら腕の中で柚子は旅立ちました。

あと1ヶ月ほどで15歳になるというタイミングでした。

 

初七日も終え、まだまだ深い悲しみの中にいますが、改めてご報告と
気持ちの整理のために書きたいと思います。
(こういった話が苦手な方はここで読み進めるのをおやめいただいて大丈夫です)

⬆︎遺影はこの写真を使いました。
とっても良い笑顔でお気に入りの写真です。

火葬は、以前実家の犬が亡くなった時にお世話になった熊本の霊園さんへお願いしました。
火葬だけでなく、お坊さんが読経を行い、1匹ずつ丁寧にお葬式もしてくれるので
ずいぶんと心が落ち着きました。

 

柚子は腎臓と心臓どちらも悪くしていて、最後は尿毒症が死因だったのでしょうが
きっとそれが柚子の寿命だったのだと思います。

それをすんなり受け入れることができるほど、柚子は本当によく頑張ってくれました。

1度目の余命宣告も大幅に更新し、
肺水腫で夜間救急に駆け込んだ時もなんとか持ち直してくれて
本当に精神も身体も強い子でした。

同じぐらい私たちも柚子と向き合い、この1ヶ月ほどの間、後悔が残らないよう
できることは全てやり、
そしてやり切りました。

 

亡くなる日の午前中まで、自分でトイレもしてごはんも飲み込んでくれて、
今日もこのまま穏やかに過ごせるかと思っていましたが、
お昼ごはんをあげた直後からだんだんと呼吸が荒くなり
抱っこしてあげると、安心したのかすぐに逝ってしまいました。

 

抱っこしてくれるの待ってたんだね
様子見なんかせず、もっと前から抱っこしてあげればよかった

 

覚悟をしていたとはいえ、やはりその瞬間は辛すぎました。

 

ですが今振り返ってみると、私が理想としていた看取り方ができたと思っています。

 

1日のほとんどを眠っていて、見てる限りでは苦しそうではなく、だんだんと
でも確実にお別れが近いと感じることができました。
そして、その覚悟もできる十分なお別れの時間もあり、
たくさんのありがとうを伝えることができ、残りの時間を穏やかに過ごすことができました

 

これが私が理想とする看取りで、それを叶えてくれた柚子にただひたすら感謝です

 

ただ、それまでの道のりは葛藤と自問自答の連続でした。

 

 

柚子がシニアになってから、どのような最期を迎えさせてあげたいかを常々考えていました。

 

私もそうですが、みなさん共通することはきっと
「苦しまず、安らかに眠るように逝ってほしい」ということだと思います。

 

私もそれを目指して、枯れるように亡くなってほしいというのが願いでした。

 

それを目指していたはずなのに

実際その時が来ると
ごはんを食べなかったら食べてほしいし、お水が飲めなかったら飲んでほしくなるもので、、、

 

あとは自分の覚悟の問題だけだとわかっているけど
なかなか気持ちの整理がつかず

「もう本当にお別れなんだ」

「もう柚子が本当にいなくなっちゃうんだ」

と、何度も何度も思いました。

 

「これは柚子が苦しむ時間を無駄に長くさせてるだけではないのか?」
「柚子はどうしたい?」
「もう頑張りたくない?」

点滴をするかしないか

薬をあげるかやめるか

ごはんの介助をして食べさせるか、それとも食べたくないのだから無理にあげないか

どちらが柚子にとって楽?

私のエゴになってない?

いつもだったら柚子が何をしたいか分かるのに
この時だけは、柚子と話ができたらどんなによかったか、と本気でそう思いました

 

余命も1-2週間と言われていましたが、丸3週間も頑張ってくれました。

 

きっと柚子が、自分の旅立ちを私たちが受け入れることができるように
たっぷりと時間をくれたのでしょう。

 

最後までお利口さんすぎです

 

ここまで頑張ってくれた柚子に私が最後にしてあげれること。
それはエンゼルケアでした。

 

ありがとうという気持ちを込めて、シャンプーして爪切りやお顔周りを整えて
ふわふわの柚子でお見送りすることができました。

 

実際やってみてよかったです。
自分の心の整理もできますし、最後に綺麗にしてあげられたことが
自分への慰めにもなりました。

 

14年という歳月は一言で語れないほど、柚子との思い出がたくさん詰まっています。

 

私と柚子との出会いは、トリミングスクールでした。
カットのモデル犬として支えてくれて、ふたりでなんでも頑張ってきました。

 

良き相棒で

親友で

そして最愛の家族でした

柚子が私に教えてくれたことは数え切れないほどあります。

 

ごはんのこと、しつけのこと、病気のこと
柚子がいなければきっとここまで頑張って勉強してなかったと思います。

 

 

犬と暮らす喜びも柚子が教えてくれました

まだまだ若いと思っていたのに、いつの間にかおばあちゃんになって
少しずつできてたことができなくなって
それでも性格はいつまで経っても3歳児のように明るくて。

病気になった時は代われるものなら代わってあげたいと本気で思いました

 

 

そして、実はポコアポコというお店も柚子がいなければ成り立たず
もっと違ったお店になっていたと思います

それぐらいお店づくりの中心には常に柚子がいました。

 

私がお客さんだったらどんなトリミングサロンに柚子を預けたい?

うちの子たちにあげたいごはんは何?

うちの子たちが健康で長生きしてくれるために何をしてあげられる?

 

そんな思いがポコアポコに詰まっています。

 

このポコアポコのロゴも柚子をデザインしてもらってます。

去年法人化し、株式会社is u(イズユー)という名前にしました。
実は逆から読むと「柚子」の名前が隠れてるんです。
(どんだけ柚子愛が深いのかと呆れられそうですが😅)

 

思い出はたくさんありますが、それでもやっぱりとてつもなく寂しいです

 

もう体の温かみを感じることも、ピトッと私の体に全身をゆだねてくっついてくることも
抱っこをせがんでくる姿を見ることもできません

そう考えると、急に胸が締め付けられるような寂しさが込み上げてきます

そんな時、葬儀の時にお坊さんが「千の風になって」という歌の話を引用して
お話ししてくれたことを思い出します

 

私のお墓の前で泣かないでください
私はそこにいません
千の風になって大きな空を吹き渡っています

 

その歌詞の通り、大自然の中を吹く風となり、陽の光や鳥のさえずり
雪のきらめきや星の輝きの中で、私たちが思えばきっとそばに柚子がいるんだと思います

 

どうしても最後の方は病院通いばかりで、そんな柚子の姿が頭をよぎりますが
それ以上に元気いっぱいで幸せだった日々のほうがずっとずっと長かったです

 

 

だからこの笑顔いっぱいの家族写真で締めくくろうと思います。

 

 

たくさんの愛と幸せをありがとう、柚子

1025 1538 ペットサロン Poco a Poco


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