1CO voice vol.19 | 犬に不足しがちな2つの栄養素って?

こんにちは、

今回は、わんちゃんの健康にとってとても大切なのに、ドッグフードだけでは不足しがちな「2つの栄養素」についてお話ししてみようと思います。

その2つとは「タウリン」「亜鉛」です。

「えっ?ドッグフードをちゃんとあげていれば大丈夫じゃないの?」と思う方も多いかもしれません。
でも実は、この2つの栄養素は、いつものごはんにちょっとした工夫を加えることで、わんちゃんの健康をもっと守ることができるんです。


まずはタウリン、そもそもなに?どうして大事なの?

タウリンは、目や心臓の健康をサポートする成分です。特に猫にとってはとても重要で、キャットフードには必ずタウリンが含まれています。なぜなら、猫は自分の体の中でタウリンを作ることができないからです。

一方、犬はタウリンを体の中で作ることができます。

そのため、ドッグフードには基本的にタウリンが含まれていません。

でも!ここで注意が必要です!

「自分で作れる=足りている」ではないんです。

人間も実はいろんな栄養素を自分で作る力がありますが、それでもいろんな食材を食べて補っていますよね。
犬も同じで、作れるけれど足りていない、ということがあるんです。

実際に、私たちのサロンでも白内障になるわんちゃんが多く見られます。猫に比べて犬の白内障が多いのは、もしかしたらタウリン不足が関係しているのでは?という説もあるんです。

さらに、タウリン不足は心臓のトラブルにもつながる可能性があると言われています。

だからこそ、日ごろからタウリンを食事で補うことが大切です。


タウリンを補うには?

タウリンは、貝類にたくさん含まれています。とくにおすすめなのがこちら:

  • 牡蠣(かき)
  • ホタテ

これらをゆでたり、火を通して少量ごはんにトッピングしてあげましょう。

「うちの子、生っぽい食感が苦手で…」という場合でも大丈夫。
最近は、牡蠣のふりかけやホタテのフリーズドライなど、お試ししやすい商品も増えています。

日常のごはんに少し加えるだけでも、タウリン不足をサポートすることができます。


次に大事なのは亜鉛(あえん)

もうひとつ、ドッグフードに足りないことが多い栄養素が「亜鉛」です。

亜鉛は、皮膚や被毛の健康を守る大切なミネラル。もし亜鉛が不足すると、こんなサインが現れることがあります:

  • 鼻の上の毛がはげている
  • 耳の毛が薄くなっている
  • 皮膚がカサカサ・かゆがる

これ、実は「亜鉛不足」の可能性が高いんです。

とくに耳や鼻の上など、心臓から遠い部分は血流が悪くなりやすく、栄養が届きにくくなることも。

そんなときは、軽くマッサージしてあげるのもおすすめです。指の腹で、優しくなぞるように触ってあげてください。


亜鉛を補う食材って?

亜鉛は、タウリンと同じく貝類に多く含まれています。

おすすめは:

  • 牡蠣(かき)
  • 豚レバー
  • ナッツ類(※ただし種類によっては犬に不向きなものもあるので注意)

とくに牡蠣は、タウリンと亜鉛の両方を一緒に補える、最強の食材です!
水炊きで牡蠣を食べる時などに、冷ましてわんちゃんにあげることもできますよね。

このように茹でてごはんにトッピングするのはもちろん、フリーズドライのものやふりかけタイプのものも販売されているので、ぜひ試してみてください。


負担にならない方法で、手間をかけてあげましょう

「毎回トッピングなんて大変そう…」と思う方もいるかもしれません。

でも、すでに加工されたふりかけやフリーズドライを使えば、ほんのひと手間で済みます。毎日じゃなくても、週に数回のプラスでわんちゃんの体調が変わることも。

そしてなにより、食べる楽しみが増えることで、わんちゃんのQOLがぐんと上がります。


ドッグフードだけでは補いきれない栄養素、

  • タウリン(目・心臓の健康をサポート)
  • 亜鉛(皮膚や毛の健康に大切)

この2つを少し意識して補ってあげるだけで、わんちゃんの体も心もきっと元気になります。

特別なことをしなくても大丈夫。まずは、今日のごはんに“ちょい足し”から始めてみませんか?

 

次回はわんちゃんのマッサージについて!

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