先日、東京にて「子犬の育て方ガイドマップ~社会化編~」というセミナーに参加してきました。
この仕事をしているとたくさんの犬達と出会いますが、世の中には犬嫌い、人嫌い、病院嫌い、サロン嫌いな犬たちがとても多いことに気づきます。
そういう子達が圧倒的に不足しているものは「社会性」です。
社会性に富んだ犬とは?
人や犬に吠えないでちゃんと挨拶ができる
人や犬とコミュニケーションが取れる
人間社会の中で色々な事に怯えないでいられる
心がしっかり育まれていて精神面で健康である
いくら「おすわり」「待て」「伏せ」などが出来ても、社会性が備わっていないと病院でガタガタ震える、インターホンが鳴る度に吠えるなどの犬にとってストレスがかかる状況からは一生抜け出すことができない犬になってしまいます。
では、社会性に富んだ犬にするにはどうすれば良いのか?
そんなセミナーを受けて来ました!
一般的に犬の社会化期と呼ばれる時期は生後3週目~12週目
この時期は警戒心が弱く、色んな刺激に対して好奇心旺盛でぐんぐん吸収していきます。
でもよく考えてみてください。
この時期はほとんどの子犬達はブリーダー、ペットショップ、そしてワクチン接種のためお散歩デビュー前にお家で過ごしている子犬がほとんど。
お散歩デビューになるであろう生後3ヶ月~4ヶ月でやっと外の色々な刺激に触れさせることが出来るんです。
でも生後4ヶ月を過ぎると今度は好奇心よりも警戒心が大きくなるんです。
そう、問題点は社会化期とワクチンプログラムが重なっていること。
でも家の中でもこの社会化期に様々な刺激に慣れさせることは可能です。
抱っこしてお散歩に連れていったり、社会化専用の犬のためのCDまであります。
(インターホンや電車の音や花火の音など、日常生活で聞くであろう音がたくさん収録されています)
でも飼い主さん一人で犬の社会化を全てまかなうのはなかなか厳しいものがあります。
それならば、犬に携わるブリーダー、動物病院、トレーナー、トリマーが連携し合って日本の犬社会を変えていこうという壮大なプロジェクトがこちら
セミナー第一弾が開催されたばかりなので、今後もっとサイトが充実していくと思います。
社会化はあまり意識されていないし、問題行動が起こってもなんとかなってしまう現状ではありますが、犬にとって果たしていいのでしょうか?
セミナー講師の細野さんはトレーナーですが、ご自身のわんちゃんがある病気にかかってしまいました。
その時にできる限りの事をしてあげたい、治療を受けさせたいと考え、毎週病院に通われました。
その時に社会化がきちっとされた犬に育てていて良かったと感じた事があります。
・ハウスが好き(なように慣れさせていたから)酸素室に入れた
・(獣医さんを怖がらないように慣れさせていたから)触診を隅々まで行えた
・注射も平気だから週一で打つことができた
・月一のエコー検査もへっちゃら
・採血もへっちゃら
これは何も動物病院に限った話ではありません。
社会性がついた犬に育てることで、その子にかかる生涯のストレスを減らすことができます。
問題行動と言われるものを未然に防ぐことができます。
そしてそれがゆくゆくは、飼い主様とわんちゃんの生活がより楽しく充実したものになるんです。
社会化期が過ぎた成犬はどうするのか?
それも子犬よりも時間はかかりますが可能です。
ですが、しつけ教室などのプロのトレーナーさんに任せることになるでしょう。
ドッグランに連れて行くだけでは、社会性は学ぶことは出来ません。
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この話は目から鱗でしたので後日また書きますね!
日本の犬の社会化構造を変えるには正直大変だと思います。
ですが、飼い主様も含め日本全国の犬に携わる人達の意識が変わり、協力し合えばきっと上手くいくはずです。
現に、この第一弾のセミナーは北は北海道、南は沖縄から文字通り全国のトリマー、ブリーダー、トレーナー、動物病院の方々が参加されていました!
一気に広げるのは難しいけど、日本各地で同じ志を持った仲間が少しずつ発信してそれが波及していき、いつか日本の犬社会が変わると信じています。
私たちも微力ではありますが、スモールステップを踏んで行きます!
ここでしっかりと宣言しておきますね。
パピーパーティーの開催は実は少し前からやりたいと考えていて、今の店舗の広さでは無理だけどいつか必ずドッグランを作ってしつけ教室やパピーパーティーを開催したいです♪
目標!!2年以内です!
と、同時にこの地域の犬の社会化構造を変えたい!というトレーナーさんがいらっしゃいましたら、ぜひコラボしませんか?
ご連絡お待ちしております♪
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そういえば、セミナーに参加したらこんな名刺作ってくださっていました♡
名に恥じないように頑張ります(*^^*)
社会化についてはドッグダイヤモンドの石原さんの動画がとても参考になります♪