それって本当に食物アレルギー?

こんにちは!hinaです♪

皆さまお気づきかもしれませんが、現在ポコアポコでは、ほぼ毎日ブログ更新月間と称して

みんなでブログを頑張っています(。•◡•。)

この1ヶ月は、ほぼ毎日更新してますので覗いていただけたら嬉しいです!

今日は食物アレルギーに関して、またアレルギー検査のことについてです。


イベントに出店していた頃、その時はテラカニスの試食会をしていたんですが、チキンを勧めると「うちの子チキンアレルギーだから」

とおっしゃる方の多いこと!!

そのイベントではチキンアレルギーのわんちゃんがすごく多かったです。

そして意識の高い飼い主様ほどうちの子はチキンアレルギーだとおっしゃる率が高かったです。

なので、試食会ではチキンはあまり人気がありませんでした。

本当にチキンアレルギーなのか、、、

私はとても疑問に思ってしまいます。

もちろん食物アレルギーで苦しんでるわんちゃんがいるのも事実です。

そういったわんちゃんはしっかりそのアレルゲンを見つけてあげて、それを除去した食べ物をあげなければなりません。

 

 

 

 

ですが、飼い主様が勝手にアレルギーにしているわんちゃんも同じぐらい多くいると思います。

その理由は、アレルギー検査の信用性が決して高くはないものだからです。

うちの子が食物アレルギーかもしれない、もしくはアレルギーのリスクがあるのかな?と疑った場合、動物病院でアレルギー検査を受ける方も多いと思います。

でも…アレルギー検査はその食べ物がアレルゲンだ!とその検査ひとつで確定するものではないんです。

アレルギー検査と言えばIgE検査というものがごくごく一般的です。

ですがこのIgE検査、正確性で言えば

58%~87%と言われています。

え…?めっちゃ幅があるじゃん、、と思われましたよね?

実はそうなんです。

なぜこんなにブレがあるかと言うと、国によって、また検査機関によって変わってくるため、このような振り幅が大きくなっているという背景があります。

そして調べられる食材の項目にも限りがあります。

どうしても穀物やタンパク源がアレルゲンだと思われがちなのですが、実際果物や野菜もアレルゲンになる可能性は十分にあります。

 

なのでチキンがメインのフードを食べてアレルギー反応が出たからと言ってすぐにチキンがアレルゲンだと決めつけてしまうのは時期尚早です。)

さらに、実際このIgE検査でちゃんと診断ができる確率というのはそこまで高くありません。

じゃ、この検査どういう時に使えばいいの?という疑問が出てきます。

例えば、今食べてるフードで食物アレルギーが出た場合、どの食材がアレルゲンか分からない。。

(ドッグフードにはとてもたくさんの食材が入っていますから)

その場合、アレルギー検査の結果を見て、

数値が高いものからあげてみて痒みが出るかどうか調べるのもひとつの手です。

あとは、数値が高い食材については怪しいな、と考えてそれを除いたごはんをあげて痒みの変化を見る場合もあります。

そこで痒みがおさまりよくなってきたら、もう一度あげて痒みが再燃したら、やっぱりこれがアレルゲンだったねという判定に使えます。

あくまで検査は、参考という位置づけです。

少し面白い話をひとつ。

あるわんちゃんに牛、鶏、じゃがいも、チーズのアレルギーがあって、実際その食べ物やそれが含まれているフードを食べるとかゆくなってしまう食物アレルギー特有の症状が現れていました。

本当にそれらがアレルギー源なのかどうか答え合わせをするために、IgE検査をした所

なんと牛、鶏、じゃがいも、チーズの検査結果は全て陰性だったという話が。

実際アレルギー症状が出ているにも関わらず、検査では陰性。。

だから、食物アレルギーを疑った場合

実際それを食べてみてどうなったか?

それをあげなかったらどうなるのか?という方法が1番信頼のおける方法です。

そしてさらに面白い話をもうひとつ。

何の食物アレルギーもない健常なわんちゃんに

このIgE検査をした所

30頭中26頭に陽性反応が出てしまうという結果に!!

この事実から、この子はアレルギーを持っていませんよ、という判断にも使えません

この検査だけを信じてしまうと、実際はわんちゃんが食べれる食材なのにオーナー様が勝手に食べ物を制限してしまう可能性が高いんです。

これは逆に、わんちゃん達にとって可哀想な事になると思いませんか?

本当はもしかしたら自分のわんちゃんはもっともっと食べれるものがたくさんあるかもしれませんよ♪

皮膚科専門の獣医さんが

「その子のアレルギーに対応したフードだけしか一生食べれないってことは絶対ない。もっともっと食べれるものはたくさんあるはず」だとおっしゃっていたのがとても印象的でした。

私も確かにそう思います。

大前提として、わんちゃんが食べれる物はたくさんあった方が絶対良いです。

どうしても検査の結果に引っ張られがちですが、検査はあくまで検査なのです。

チキンの数値が高かったからチキンはダメ

牛の数値が高かったから牛もダメ

食べれるものは鹿肉か馬肉しかだめだ。。。

そんな風に、実は食べれるものなのに勝手に制限をかけてしまって食の幅を狭めているかもしれません。

実際目の前にいるわんちゃんを見て判断するのが1番良いと思います(^ ^)

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